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大高氏が指摘する代表的なトラブルは、紫外線が要因とされる「慢性充血」「翼状片(よくじょうへん)」などだ。
「まず、慢性充血は、文字どおり、白目が常に充血してしまう症状です。
異物感、眼精疲労なども伴う場合があるだけでなく、何しろ目立つ場所だけに人目が気になり、
ストレスにもつながります」
そして、さらに紫外線を多く浴び、慢性充血が進んでしまうと発症する可能性があるのが翼状片だ。
「医学的に説明すると、白目部分の結膜にあるテノン嚢が異常に増殖し、
黒目部分の角膜に向かって広がってしまう、つまり、白目が黒目に流れ込むような状態です。
黒目が欠けて印象が悪くなるだけでなく、視力の低下を招くことも考えられます」
こうしたトラブルは性別に関係なく発症し、加齢とともに増えるといわれている。
紫外線を多く浴びても、体質的に充血、翼状片などを発症しない人もいるが、
この先何のケアもせず紫外線を多く浴び続ければ、将来トラブルが起きる可能性も…。
その意味では、かけるだけ済むサングラスは、誰でも手軽に目のリスクを軽減できる有効な手段といえる。
サングラスは屋外でかけるアイテムとされてきたが、
近年では、屋内で使われるケースも増えている。
そう、PCやスマホ、タブレットなどが発するブルーライトから目を守る効果が知られてきたからだ。
ではなぜ、ブルーライトをブロックする必要があるのだろうか。
「PCなどが発するブルーライトは、目に見えない紫外線とは違い、目に見える可視光線です。
可視光線を感じると瞳が収縮し、これを司る筋肉である瞳孔括約筋(どうこうかつやくきん)を使うことになります。
この状態が続けば眼精疲労につながる可能性があります。
さらに、あまりケアをせずにPCを使い続ければ、
将来「黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)につながるリスクもあります」
黄斑変性症は網膜の中心部である黄斑に障害が生じて、
ものが見えにくくなる眼病である。欧米では成人の失明原因の第1位であり、
日本でも高齢化や生活の欧米化により近年増加している。50歳以上の約1%に発症するともいわれており、
加齢と共に増加する傾向がある。
「最近ではブルーライトをカットする眼鏡が登場しており、
注目を集めています。私もこうしたアイテムを装用することには賛成しています。
レンズの色はブルーを効果的にカットする薄い黄色系が理想的でしょう。
瞳孔が無駄に開かず、高い網膜保護効果を得ることができます」
長時間のPC作業時などに、ブルーライトをカットするサングラスをかければ、
目の健康維持だけでなく集中力も増して、作業効率のアップにも期待できそうだ。
また、ドライアイの防止や、花粉のブロックにも効果的だろう。
AllAboutより
投稿:空調・特需チーム 甲斐田